株式会社みうらの三浦和賢です。ニュースで詐欺ショッピングサイトがGoogleなどの検索上位に表示され被害が出ていると報道されていたので調べてみました。
Googleは沢山の基準を設け詐欺サイトなどが上位に表示されない仕組みを作っていますので滅多にこういうことは起きないことと、どうやって欺いたかについてとても興味がありました。
上位に表示されるということはまだ上位に出ていない詐欺サイトも沢山あるだろうと予測し、「コピー用紙 激安 通販」で検索し何ページも探して行くとあきらかに怪しいURLを見つけました。
クリックすると検索結果に表示されたページが一瞬だけ開き自動的に詐欺サイトへ遷移いたします。
詐欺サイトの特徴
- 価格が思いっきり安い
- 会社概要に書いてある住所は偽物(GoogleMapで探すとピンポイントではなく大まかな地図が表示される)
- 電話番号の記載が無い
- 支払方法は銀行振込のみ
見た目は楽天やヤフーショッピングストア風にしっかり作り込まれていて商品の説明なども明確です。
上位表示の手口
海外の放置気味のWebサイトを乗っ取り、管理者に気づかれないようにドメインの下部にショッピングサイトを構築。
運用履歴が長く、権威があるドメインや沢山のWebサイトからリンクをもらっているサイトはドメインの評価が高くなるため偽のショッピングサイトもドメインパワーを引き継ぎ上位に表示されてしまうようです。
例えばこちら
http://komornikgliwice.eu/
海外の「裁判手続き審議官」のWebサイトが乗っ取られているようです。
site:http://komornikgliwice.euでドメインに含まれるページを全て表示させると下記のような結果となります。
裁判手続き審議官のホームページなのにバイクのパーツがじゃんじゃん出てきます。
どうやって乗っ取ったのかは専門外なので不明。
0秒で遷移するページが何故検索結果に表示されるのかもわかりませんでした。
こうやって簡単に見つかるくらいなので無数の詐欺ショッピングサイトがいまも量産されていることが予想されます。
一応フィードバックよりGoogleに送信しておきました。
皆さんも騙されないようご注意くださいませ。