株式会社みうらの三浦和賢です。
SEOとリスティング広告はどちらを優先に取り組みべき?というお話についてです。
10年前は圧倒的にリスティング広告の方が早くて低コストで成果を上げることが出来ていました。
1クリック平均単価20円から30円、競合は平均2社(たまに0の場合もありました)
こんな状況も4,5年前からクリック単価が100円~200円、競合も4社5社という状況になり、無駄な広告費を掛けるよりSEOで上位にあげた方が効果的だという考え方で業務を行っていました。
昨年の夏くらいからリスティングで競合が多くても利益を出せるケースが出てきたため再度力を入れるようにしたところ隙間が見えてきたように思います。
- 全国区のまとめサイトが競合で地元のまったく同業種がいない場合
- 近いという利点を使える場合
- インプレッションシェアで競合より高い比率を取る予算があること
概ねこの3つの条件が揃うとSEOでちまちま対策するより短時間で何倍ものアクセスを集めることが出来、大きな成果を上げる事が可能になります。
同業種がいない場合
全国展開しているまとめサイトなどのリスティング広告はどの業界でも沢山ありますが、地元企業の競合がまったくいない場合があります。
よくわからないWebサイトで何かを申し込むより地元の企業の方が安心と考えるお客さんを狙うという作戦です。
近いという利点を使う
早い、安い、うまいが商品を選ぶ3大要素ですが、近いもそれに匹敵する選ぶための基準になります。
業種によっては距離を意識しない場合もありますが、迷ったら近い方を選ぶのではないでしょうか。
地域設定を岡山県全域、岡山市内などと大きな範囲にしてしまうと近いというメリットは活かせません。
リスティングや自然検索での競合を調べ、一番近い競合までの距離の半分以下の距離を広告の範囲設定にします。
広告をクリックした人が「おっ、近いじゃん」と思ってくれたら成約比率が大幅にあがります。
Webで集客したお客さんに来店理由を聞くと「近かったから!」というのが意外と多いのは近い=最強のウリなのではないでしょうか。
広告予算があること
広告予算があるということがとても大事です。一番多いのがとりあえず2万円ほどやってみる、という取り組み方です。
弊社もこれで何度も失敗しています。お客さんに大きな損害を出させたくないと考え、おためしに2万円ほどやりませんか?というスタイルで提案していたためまったく効果をだすことが出来ないケースが多々ありました。
見えない相手に届く広告は「確立戦」になります。競合よりいかに多くのお客さんの目に触れるかの確立戦になりますので、競合よりインプレッションシェアを多く取れる予算を確保することがとても大事です。
岡山のローカル企業であれば月額10万円~20万円を広告に掛けると必ず成果が出ます。
リスティング広告を使うとSEOの5倍から10倍の集客数
上記の範囲を極端に制限する手法以外であれば自然検索で上位に出すよりもリスティングの方が5倍から10倍のアクセス数があります。
もちろん検索語句を確認し不要なキーワードを除外に入れた上での集客数です。
何故そのような数値が出るのかはGoogleアドワーズの性能が飛躍的に向上したためだと思います。
同義語、関連語のみならず類似パターンや検索ユーザーの意図をgoogleが把握しそれに対する適切な答え(広告)を出してくれているからです。
アドワーズの検索語句をチェックすると「え?こんなキーワードで検索されたときもうちの広告が出てるの?」と驚くことがあります。
「たしかに検索意図が求めている物と同じなのでこういう検索ワードで探している人もいるんだなぁ」と感心させられます。
検索意図は同じであるが検索ワードがまったく違う場合SEOでは対処しようがありません。
そういった部分まで幅広く広告が表示されるためSEOの何倍もの集客が出来るようになっています。
類似パターンでは考えられないケース
完全一致、部分一致、フレーズ一致、類似パターンなど今のマッチタイプに当てはまらない検索語句があります。
アドワーズの管理画面上では部分一致扱いになっていますが設定したキーワードは1語もマッチしていません。
住宅建築会社の広告を運営しています。
キーワードは当然のことながら「注文住宅」「住宅施工」など関連性の高いキーワードを設定しています。
ところが、住宅施工会社と同じ業種の会社名で検索すると広告が表示されています。
ライバル社の社名など設定していませんので従来であれば出るはずの無い広告ですが何回も表示されクリックされています。
これはGoogleのAIの仕業?
あくまでも推測です
googleアドワーズAI
お宅は注文住宅の会社だよね?
だったら他の注文住宅の会社を探している人はお宅のお客さんになるかもよ?
ということで広告が表示されているのではないでしょうか。
そのうちAIが判断した検索意図パターンというマッチタイプが公表されるかもしれません。
まとめ
まずリスティング広告の予算があるかどうか?競合の状態を調べ、その競合に対しての強いウリが作れるのであればリスティング広告を優先。
地元の競合が激しかったり、広告予算が無ければコツコツブログを書いてSEOで集客していくべきではないかと考えます。
どちらも株式会社みうらがお手伝いさせていただきます。