アドワーズ

実際のクリック単価CPCを下げる方法

株式会社みうらの三浦和賢です。

リスティング広告の管理に日々追われる毎日を過ごしております。

広告費を圧縮し、良い問い合わせを増やすというジレンマに励んでいます。

広告費を圧縮するには1日の予算を下げる!という冗談はさておき真面目に削減する方法についてお話いたします。

CPCの計算方法

CPCは広告ランクと品質スコアが大きく影響します。

計算表

上限クリック単価 品質スコア 広告ランク 実際のクリック単価
300円 8 2400 276円
220円 10 2200 181円
900円 2 1800 840円
280円 6 1680 209円

上位計算順は広告ランクの高い順になります。

広告ランク=上限クリック単価×品質スコア

実際のクリック単価=1個下の広告主の広告ランク÷自分の品質スコア+1円

1個下の広告主の広告ランク2200÷自分のスコア8+1円=276円

品質スコアを上げることで実際のクリック単価を低く抑えることが可能となります。

赤字で示したとおり品質が低い状態で上限クリック単価を上げるととんでもなく高くついてしまいます。

品質スコアを上げる方法

品質スコアを上げる方法として広告文にキーワードを含める、ランディングページの関連性を高めるなどの対策を目にします。

Googleアドワーズが公表している通りの内容ですがそれだけでは競合と差別化出来ません。

1キーワード、1グループを作り、マッチタイプを完全一致に設定する

ものすごく手間のかかる作業ですが、こうすることで1つのキーワードに対して関連性の高い広告文を作ることが出来、クリックされる率や品質スコアも上がります。

手順

まずはGoogleアドワーズの部分一致や類似パターン機能を使い有益なキーワードを見つけます。見つけたキーワードに対して1キーワードで1グループを作成していく流れです。

  1. アドワーズであまり深く考えずにキャンペーンを作ります。無駄を覚悟であれば地域限定にせず幅広く出稿してください。
  2. 思いついたキーワード3,4個を登録。
  3. 1週間後には検索語句が溜まりますのでよいと思われるキーワードを拾い出す。
  4. キャンペーンを停止。
  5. 新たにキャンペーンを作成。地域などを厳密に設定
  6. 見つけたキーワード1個に対しグループを作成。広告文を最適化する。
  7. 品質が上がらないキーワード(グループ)の広告文の見直し。

AIにキーワードを教えてもらう

AIなのか機械学習なのかは知りませんが、Googleアドワーズの部分一致や類似パターン機能はとても優秀です。

私はホームページ制作会社なので「ホームページ制作」というキーワードを設定しています。

出稿している意図はホームページ制作会社を探している人を集めたいと考えており、同じ意図の検索ワードであると判断されると1文字もマッチしていなくても広告が表示され、クリックされると検索語句の一覧に表示されます。

ホームページ制作=Web作成、ウェブデザイン

上記手順3で説明したキーワードの拾い出し作業で見つけたキーワードが、Web作成やウェブデザインということになります。

Yahoo!プロモーション広告は絶対に使わないでください。

Googleアドワーズに比べYahoo!プロモーション広告はかなりお馬鹿ちゃんです。

ホームページ制作=ホームページビルダー購入

こんな感じでまったく無関係な検索意図にも表示されてしまい、キーワードを拾い出すどころかいつまでたっても無駄なアクセスを集めてしまいます。

キーワードの拾い出しはアドワーズを使い、出てきたキーワードをアドワーズと同じくYahoo!プロモーションで1キーワード、1グループで広告を作ってください。

広告文の見直しを繰り返す

広告文に魅力が無かったらクリック率が大きく下がります。クリック率が下がる→品質スコアが下がる→実際のクリック単価が上がるということになります。

誰もがあっと驚く広告文を作れば上記でこれまで説明してきた手順なしでもCPCを下げることが可能といっても過言ではないくらい重要です。

広告文にキーワードを入れておけばいいだろうという発想で安易に広告を作ると思ったほど品質があがらない場合があります。

もちろんそれだけで8や9を取れる場合もありますが基本的には目を引く言葉が入れてください。

検索クエリの種類として「案内型(会社名、店名で探す)」「情報型(知識を得るため」「取引型(何かを購入したい」があります。

リスティング広告の一般的な目的は何か購入したいと考えている人へ向けて広告を出しているはずです。

広告文には「安い」とか「早い」などの文字がキャッチになります。

本来の目的とは多少ずれが出ますが、情報型の検索クエリに対応した広告文にするとクリック率を飛躍的にあげることが出来ます。

何かを購入するのではなく自分で知識を身につけて対応したいと考えているユーザー向けの広告文を作ります。

業種:パソコン教室:「3日でブラインドタッチを覚える方法!」

業種:Web制作会社:「業者に頼まず自分でホームページを簡単に作る方法!」

この方法を取ると直帰率が90%近くまで跳ね上がり、無駄なアクセスを集めてしまいます。

品質スコアを上げるために一時的に情報型の広告文を作るのもひとつの手ではないでしょうか。

まとめ

一つのWebサイトであれば3カ月くらい改善サイクルを回すと、ほぼ完璧なキャンページをつくることが出来ます。