株式会社みうらの三浦和賢です。商品、地域、客層を決めることが経営戦略の第一歩です。
何処に住んでいてどんなお客さんに来て欲しいか、そのお客さんに何を提供すべきかを決めることはとても難しいです。
過去に来てくれたお客さんの顔を想像するといろんな客層があり、あれも取りたいこれも取りたいとなると客層がぼやけてくるため、提供する商品も抽象的な物になってしまいます。
販売する商品は差別化された物や特徴があるものにしなければなりませんが、客層がぼやけてしまうと何の特徴もない普通の商品になってしまいます。
2次元表を使って客層を視覚的に考える
安い所を探している | 近くのお店を探している | リラクゼーション | 辛い症状を抱えている | |
20代 | 多い | 多い | 多い | 少ない |
30代 | 多い | 多い | 多い | 少ない |
40代 | 多い | 多い | 多い | 多い |
50代 | 少ない | 多い | 少ない | 多い |
60代 | 少ない | 多い | 少ない | 多い |
適当に多い、少ないと記載していますがそれぞれどんな特徴なのかを書き入れるともっと詳しくイメージすることが出来ます。
軸を入れ替えてみる
専業主婦 | 正社員 | パート・アルバイト | |
安い所を探している | 多い | 多い | 多い |
近くのお店を探している | 多い | ||
リラクゼーション | 多い | 多い | |
辛い症状を抱えている | 多い |
客層には性別、年代、職業、嗜好、収入、地域などがあります。
どれかを縦軸に選び、その他を横軸に持って行くと色んな物が見えるのではないでしょうか。
専業主婦=お金がある=高い物でも買うという3段論法は浅はかです。
この表にうまく性質をあてはめる事が出来るかどうかが戦略力の差が出てきます。
いかにお客さんのことを真剣に考えるかが決め手ではないでしょうか。
商品⇔地域⇔客層の3つがキレイに揃わなければなりません。
利益率が高い客を狙おうと考えたり、思いついた商品と客層はマッチしていても近隣に競合がいては上記3つが揃わなくなります。
この3つだけを考えることが経営者の務めです。3つが揃うとあとはどうやって集客し、同じお客さんにどうやってリピートしてもらうかの戦術をスタッフさんが考えてくれるのではないかと思います。
商品、地域、客層は短時間では決まりませんので時間を掛けてでもじっくり考えてはいかがでしょうか。
商品を切り口に考える
自分の得意分野はなにか?どんなところが他社より優れているか?などの切り口から考え、商品を先に決める方法もあります。
気持ちよくなりたいと考えるリラクゼーションの施術より、辛い症状を改善させる施術の方が得意。世代が違うとコミュニケーションをとりずらいが同年代ならどんな人でも合わせることが出来る!オープンしたばかりなのでより好みせずどんな人でも沢山の人に来て欲しい!
このように自分がやりたい事や少しでも特徴があることを見つけ、その特徴に合う客層はどんな人かを考えると意外と簡単に商品と客層が揃う場合があります。
近いに勝る特徴は無い
こんな話があります。士業のお客さんのホームページを制作する際に色んな特徴を考え、付加価値なども作りました。
制作後初めてホームページからの集客があり、選ばれた理由を尋ねてもらったところ「近かったから・・」という答えが返ってきたそうです。
色んな特徴を考えたのは何だったんだ・・と思えるくらい悲しいような初ヒットが嬉しいような複雑な思いでお話を聞いた記憶があります。
出店地域をお客さん発想で決める人はあまり多くないように思います。
自宅から近かったから、不動産屋さんにたまたま紹介されたから、家賃が安いという理由などで出店地域を決めておられると思います。
この様な理由で出店し近場のお客さんを狙おうとすると近隣に競合がたくさんいるはずです。
近いという特徴を引き出すには地域の客数と競合をただしく調べなければなりません。
競合の特徴を調べかち合わない商品を見つけることが出来れば必ずうまくいくはずです。
競合 | |
安い所を探している | 多い |
リラクゼーション | 多い |
辛い症状を抱えている | 少ない |
簡易的に作った表なので客層は3つしか入れていませんが実際にはもっと沢山の客層があるのではないでしょうか。
まとめ
商品・地域・客層のどれを切り口に考えたらよいかという定石はありません。
思いつく限りいろんな切り口で考えてみてはいかがでしょうか。